【Photoshop】「変数:データセット」適用時によくあるエラーの事例と対処法

Photoshopの「変数」機能を使うと、Excel(CSV)ファイルと連携して、スタイルの決まった大量の字幕テロップ(や画像ファイル)を効率的に作成することができます。

ただし、「変数」機能は、非常に便利な反面、エラーを吐きやすいのが難点。

この記事では「変数:データセット」適用時に起きがちなエラーと、その対処法をまとめています。

エラー事例:CSVファイル読み込み時

別のアプリケーションでファイルが使用中

エラー表示

要求された操作を完了できません。別のアプリケーションでファイルが使用中か、開いています。

CSVファイルを開いているために生じるエラーです。CSVファイルを閉じます。

解析できませんでした:名前「○○」は 現在のドキュメントの変数ではありません

エラー表示

ファイルの内容をデータセットとして解析できませんでした。名前「○○」は、現在のドキュメントの変数ではありません。

原因の候補【1】

Photoshop側で定義した「名前」項目と、CSV内のデータ名が一致していない可能性があります。

Photoshop「イメージ > 変数 > 定義」を開き、「テキストの置き換え」項目の「名前」欄を確認し、CSV1行目のデータセット名を一致させます。

原因の候補【2】

CSVの文字コードと、Photoshop読み込み時の文字コードの選択が異なっている可能性があります。

Windows環境では以下のような挙動になります。

  • CSV書き出し時に「CSV コンマ区切り)」を選んだ場合:Photoshop読み込み時「自動」を選択する
  • CSV書き出し時に「CSV UTF-8(コンマ区切り)」を選んだ場合:Photoshop読み込み時「Unicode(UTF-8)」を選択する

解析できませんでした:データセット○○が不完全です

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ファイルの内容をデータセットとして解析できませんでした。データセット○○が不完全です。

原因:基本的な考え方

「データセット〇〇が不完全です」エラーは、CSVに入力したテキストに何らかの問題がある場合に発生します。

例えば「データセット5が不完全です」の場合、テキストデータの5番目のものに不具合があることを指しています。

【可能性】「空白」セルがある

複数のレイヤーに定義づけをしている場合、CSV側で 空白のセル(何も入力されていないセル)が存在すると、エラーになってしまいます。必ず適当な文言を入れ込むようにしてください。

管理人より
異なる言語の字幕を入れる場合など、その文字のフォントが対応していない場合、データセット読み込み時に、適切な対応をしないと、フォントがうまく適用されない場合があるので注意!
【可能性】最終行以降にエラーが出る

全部で20行のデータなのに「データセット21が不完全です」と出る場合は、最終行以降の空白セルを100行程度削除してみてください

解析できませんでした:テキストファイルの最初の行に変数名が多すぎます

エラー表示

ファイルの内容をデータセットとして解析できませんでした。テキストファイルの最初の行に変数名が多すぎます。

・A. 空白セル(未記入のセル)を削除する

・B. 文言の文末に意図しない「半角スペース」がある場合は、これを削除する(または テキストの最初の行に「12345」など適当な数字を入れ込む)

・C. テキスト最終行より下のセルを100行程度削除する(必ず最後に行う)

エラー事例:データ書出し時

ファイル名が無効です

書き出し時の保存オプションで「データセット名」を選んだ場合、改行を含むテキストがあるとエラーになってしまいます。

対処法としては、「1.改行をやめる」もしくは「2.ファイル名にデータセット名を入れ込むのやめる」必要があります。

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