「サイドスーパー」とは?
画面の4隅に 継続して表示されるテロップを「サイドスーパー」と呼びます。テレビ番組では「左:番組名 / 右:コーナータイトル」といった形で表示されるのが一般的です。
「サイドスーパー」「サイドテロップ」「ショルダー(画面上部)/アンダー(画面下部)」など
「サイドスーパー」の役割
サイドスーパーは、主にテレビ番組で多用されるテロップです。その背景には「特定の時刻に 1回だけ」しか再生されない 放送コンテンツ特有の事情が関係しています。
テレビ番組におけるサイドスーパーは、ザッピングでたまたまチャンネルを合わせたユーザ(つまり動画を途中から見た人)に対して、今見ているのが「どんなテーマの番組の どのコーナーの映像」なのか、理解を助ける役割があります。
テレビ放送は 基本的にリピート再生できないため、 動画を途中から見た人に対する配慮が必要になるわけです。
一方、自分のタイミングで 何度でも視聴可能なYouTube動画では、テレビ番組ほどに サイドスーパーは用いられません。
YouTube動画の場合、チャンネルロゴはシステム側が自動表示する仕様になっており、また タイトル(テーマ)・内容などのメタ情報も動画外で容易に確認可能です。
また、スマホなど小さな画面で閲覧されるケースが多いため、小さい文字が読みづらいというのも、サイドスーパーが敬遠される原因の一つのようです。
ただ、YouTube動画でも 情報・解説系ジャンルでは、サイドスーパーでテーマの進行状況を説明することは、視聴者の理解を促す意味で有効です。
例えば「無印良品のおすすめグッズ BEST5!」のようなテーマであれば、サイドスーパー部分に「5位:ボールペン」などの情報を入れてあげましょう。
「サイドスーパー」作成のポイント
YouTube動画は文字を大きめに!
「サイドスーパー」は 往々にして文字が小さくなりがちです。このため YouTube動画など、スマホでの視聴が予想される場合は、最小表示画面を想定し、文字を大きめに作成するように注意しましょう。
カブリを回避しよう!
画面上部のサイドスーパーの場合、文字量やカメラアングルによって、出演者の顔と被ってしまう場合があります。
多少の被りであれば問題ありませんが、長く続いて視聴のストレスになる場合、私は以下のように対処しています。
頻度の少ない特定のカットのみで被りが生じる場合は、そのカットのみ サイドスーパーを外します。
ただし、アングルが A・B 2つしかないような場合は、表示/非表示がうるさくなってしまうため、この方法は使えません。
サイドスーパー自体を半透明にすることで、被りが起きた場合にも、視聴者側のストレスを軽減することができます。
そもそも 画面上部は キャストの「顔」と被る可能性が高くなるため、サイドスーパーを画面下部に配置してしまうのも方法のひとつです。
この場合、コメントフォローや、説明テロップと被る可能性が出てくるため、サイドスーパーは半透明にし、最下層レイヤーとして配置します。
サイドスーパーは継続表示されるものなので、一時的に隠れても 特に問題はありません。コメントフォローなどを上部レイヤーに配置して、そちらが優先表示されるようにします。
自分が素材を撮影する立場であれば、あらかじめ、画面上部にサイドスーパー分を空けた状態で撮影しましょう。