「ツッコミ テロップ」の役割と作成時に気を付けたい5つのポイント!

つっこみテロップ

「ツッコミ テロップ」とは?

動画内の出演者の言動に対して(動画には登場しない)演出側がツッコむ・茶々を入れる役割を持ったテロップです。

視聴者を笑わせる目的で使用される場合がほとんどなので、バラエティ番組など エンタメ系動画で多用されます。短い文章で作成する必要があるため、とてもセンスが要求されるテロップのひとつです。

「ツッコミ テロップ」の役割

「ツッコミ テロップ」は、出演者の言動だけでは伝わりづらい面白さを、演出側が強調する意味合いがあります。

キャストと演出側の関係性を強調する

「ツッコミ テロップ」は、基本的に キャストを「いじる」形になるので、視聴者には「演出側:強い / 出演者:弱い」の関係性が強調されます。

このため、キャストが逆境にあることが面白さに繋がるような動画(激辛カレーを食べる、無人島で1週間過ごす など)と親和性が高く、突っ込みテロップを工夫することで、演出の幅が広がります。

「ツッコミ テロップ」作成のポイント

1. 嫌味にならないように注意する!

本来 キャストの言動につっこむのは、同じ映像内の誰かであるべきです。

しかし「ツッコミ テロップ」は、撮影現場で言わなかった/触れなかった点に対して、編集時に後から茶々をいれるわけですから、言葉の使い方、キャストとの距離感を間違うと 嫌味な印象になりかねません。

2. 演者よりも「弱い立場」からツッコむ

また「ツッコミ テロップ」は、先述のように 「演出側:強い / 出演者:弱い」の関係性が強調されがちなため、用いる言葉によっては「演者いじめ」的な受け取られ方をする可能性もあります。

私が「ツッコミ テロップ」の文言を考える際は「演者よりも弱い立場にありながら、時折、ちょっとだけパンチを繰り出している印象」になるように気を使っています。

演者を「ヤンキーの怖い先輩(もしくは社長の息子/娘)」だと仮定し、彼のボケに対して、穏便かつ面白くつっこめる言葉はなにか?と考えるようにしています。

3. 短文でスパッと切る!「体言止め」が理想

「ツッコミ テロップ」は、説明口調の長文になると面白くありません。短文でスパッと切るのが理想です。

また「つっこみ」といっても、いわゆる正統派漫才のツッコミの文言は あまり向いていないように思います。イメージとしては 霜降り明星・粗品さんの、いわゆる「体言止めツッコミ」が理想です。

4. 記号やイラストだけでもOK!

文字だけでなく、効果音をともなって「!」「?」などの記号や、イラストを表示するだけでも十分に面白い効果が期待できます。

5. コメントフォローとは デザインを変えよう!

「コメントフォロー(しゃべりテロップ)」と「つっこみ」テロップを混同している動画をよく見かけます。両者のデザインを変えて視覚的に区別してあげると、動画の面白さがより際立ちます。

手っ取り早く変化をつけるには「ツッコミ テロップ」に共通デザインのテロップベース(座布団)を敷くのがおすすめです。