2021年5月20日発売の「VIDEO SALON 6月号」は「映像制作のための文字とデザイン入門」特集とのこと。
当ブログ的には、興味ありまくりの内容で、激しく期待しています。
私の記憶では「VIDEO SALON」が テロップ系の特集を組むのは、今から4年前の 2017年3月号「“効く”テロップ入門講座(岡野肇さん執筆)」以来のはず。これは 待ち遠しい!
しかも 驚いたことに、「VIDEO SALON」では、今回の特集の連動企画として 文字・テロップ・テキストアニメーションの専門家による ウェビナーを3回に渡って開催するとのこと(3/24~4/6 開催 ※既に終了)!
https://videosalon.jp/seminar/vsw202106/
テロップ関連でセミナーが行われるのは珍しいので、私もすべて受講してみました。
いずれも素晴らしい内容で、勉強になることばかり。ここではセミナーの感想をまとめてみたいと思います。
第1回:『文字のきほん』講座
ウェビナー第1回目は「文字のプロフェッショナルに学ぶ 映像制作のための『文字のきほん』講座」でした(3/24 開催)。
講師は、グラフィックデザイナー/ライターの伊達千代さん。
「文字」関連の基本的な用語の説明から、書体の歴史・選び方など、ボリューム満点の内容でした。
少し前であれば こうした内容は「映像制作者は必ずしも知らなくてよいもの」だったといえます。
しかし 最近は、デザイン畑の方が 動画制作に進出する事例も増えており(伊達さんも映像制作されるとのこと)、動画制作の現場でも、テロップ・タイトル・座布団 など、デザイン的な要素に求められるハードルが高くなっているのを痛感しています。
文字の基本をゼロから学ぶことができる、貴重な経験でした。セミナー内でおすすめされていた「市谷の杜 本と活字館」に今度行ってみようと思っています。
第2回:見やすい動画テロップの作り方
ウェビナー第2回目は「そのテロップの違和感は何か?基礎から学ぶ見やすい動画テロップの作り方」(4/5 開催)
講師のナカドウガさんは「大阪のTV番組制作会社で、テロップを作って・並べて・動かす仕事を実に17年」という方で、私と同じような経歴の持ち主。
プロフィール欄に掲載された得意技のひとつに「EDIUS」が入っており、かつて「EUDS」ユーザーであり「Canopus DV-Storm」からキャリアをスタートした私は、勝手に親近感を抱いてしまいました。
講義は、様々な実例をみながら「見やすい」テロップを作るポイント、「見にくく」なってしまうポイントを解説していく形式。講義の進行をPowerPointではなく、Photoshopで行うもスタイルも斬新かつ合理的!
後半では、ナカドウガさんによる テロップ制作の実演もあり、同業の方の制作風景が見られる貴重な体験となりました。
第3回:デザインを生かすテキストアニメーション
ウェビナー第3回目は「After Effectsで実践する! デザインを生かすテキストアニメーション」(4/6 開催)
講師は、YouTubeの解説動画でもお馴染みのモーションデザイナー mooographさん。
AfterEffectsを使って、以下のようなテキストアニメーションの制作を実演してくれました(全4例)。
私の場合、動画編集の仕事が、カット編集・テロップ入れだけで終わることはまれです。タイトルロゴのデザイン・アニメーションも一緒に任されることが多いため、AfterEffectsも必須アプリのひとつ。
しかし、しばらくオーソドックスなアニメーションしか使っていなかったので、今回のような講義は とても刺激になりました。YouTubeのmooographさんのチャンネルも見てみようと思います。
まとめ
ここ数年の間に、動画編集に携わるプレーヤーの顔ぶれが大きく変わってきた感じがあります。
カメラマンが編集も行う、デザイナーが編集も行う のはもう当たり前、まったく別業種の方が副業として編集を行う事例も多く見かけるようになってきました。
増えていくライバルの中に埋もれてしまわないためには、テロップの出来/不出来はとても重要な要素のひとつ。従来以上に「デザイン力・スピード・完成度」を向上させる必要があります。
そうした意味で、今回の一連のセミナーはとても貴重な内容で、勉強になりました。「VIDEO SALON 6月号:映像制作のための文字とデザイン入門」特集が楽しみです!
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